広島式汁なし担担麺は「キング軒」「くにまつ」「花椒」「武蔵坊」と食べ歩いているが、
今回はじめて広島式の汁なし担担麺発祥の地である「きさく」を訪問した
取り寄せで一度食べたことはあるが、お店に行くのは今回がはじめて
当時ラーメン店を営む店主・服部幸一さんが中国人留学生が振舞った担担麺に感動し、
本場四川の担担麺を食べ歩き、今の形の作り上げ2001年から提供をはじめた
お店の場所は市内中心部から少し離れた舟入(ふないり)という場所にある
広電の電停では江波線「舟入幸町」が最寄りで広島駅からは30分くらい
江波線は途中「原爆ドーム前電停」を通るのルートなので、平和公園など見学に合わせ
て行くのもよい
電停を降りて電車進行方向に少し歩くと左手に、写真で見慣れた赤い喫茶店風の外観が見えてくる。ただその前に行列を目にすることになる
日曜の開店(11時)の5分前とぎりぎりに到着したせいもあり10人程度の列カップルなど観光客が多い
メニュー
店内に入ると直ぐ左手にある販売機で食券を購入
目的は基本の汁なし担々麺であるが、イカゲソ、冷やし、ピンとか、汁ダクとか見慣れない名前がある。後日少し調べてみまた
- イカゲソ:肉味噌の代わりにイカゲソ、タレはトマトベースで麺も冷たい
- 汁なしピン担麺:「ピン」は中国の冷たいという意味らしく麺が冷たくタレは温かい
- 冷やし汁なし担々麺:麺もタレも冷たい
私ははじめから決めていた基本の「これが元祖」と書いてある「汁なし担々麺」530円と「ごはん」50円を選択
店内
店内はどちらかというと薄暗い
ネットでは「洞窟感」と表現されているが、この目で見て実感。あえて照明を少なくして
洞窟感を出しているのか節約しているのかはわからない
注:写真は明るく加工していますので実際はこれより暗いです
入口を入ると目の前にカウンター、テーブル席はなくコの字のカウンター席のみ
壁際には空き段ボールなどが無造作に置かれているのに驚く
驚きのキッチン
カンターから厨房が見渡せるオープンキッチンですが、テーブルの上に雑然と置かれた物に目がいきます。極めつけは天井の空調から滝のように流れ落ちる雨水? …
広島式汁なし担々麺発祥の地として有名なお店、「もう少しなんとかならんかぁ?」
ただそんな環境の中であるものの、料理人は私語もなく無言で黙々と作る姿に安堵する
これが元祖汁なし担々麺
注文を聞きに来ると辛さを聞かれます。この店は辛さレベルはないと勉強していたので、
「辛め」をお願いしました。待つこと5~6分できました
これが元祖の広島式汁なし担々麺! ようやくたどり着いた元祖!
青ネギをかき分けると白っぽい豚肉のそぼろ状のひき肉が顔を出す
色からして甜麺醤は使われていないと思われる
混ぜる前の麺 広島式の元祖なので当たり前ですが、特徴である低加水の細麺
混ぜる
年季の入ったパウチには「食前に10回以上混ぜるのが担担麺の極意」とある
これが広島式の代名詞「よく混ぜてから食べる」の元となった表現(印刷物)と勝手に想像すると、(分からでしょうが)マニアとしてはこんな歴史的資料?にニヤリとしてしまう(笑)
それはさておき、カウンターの色が赤と黒なのがお判りでしょうか?模様ではありません
元々赤色のカウンターを上から黒く塗装したものが所々はげている模様
ここでも「なんとかせ~や」と言いたくなる
麺の下に焦げ茶色のタレが見えます
この店はゴマ(芝麻醤も含め)を使わないのが特徴、自家製ラー油と醤油がベース
他店では汁ありの担担麺同様に芝麻醤を使って味をまろやかに深みを与えるケースがある
30回くらい混ぜた状態がこちら
タレを吸収し、混ぜる前の麺より若干太く見える。タレがしっかり絡んでいる証拠
爽快感
自家製ラー油の香りと花椒の香りが食欲をそそる
唐辛子辛さは控えめ、花椒の痺れは過度ではなく適度で私には丁度よい
豚ミンチは他店では肉味噌として芝麻醤、甜麺醤などを使い濃いめの味付けをすることが多いが、ここではあえて薄味にして豚肉の旨みのみを引き出す
胡麻(芝麻醤)は使ってないという
タレが濃厚ではない分、自家製のラー油、ブレンドされた花椒の香り、辛さ、痺れがより際立ち、食べた後の爽快感につながる
坦坦ライス
しっかり混ぜたので汁が残ってないがご飯を投入
ちなみにご飯50円でよそり放題です
机の黒酢を少しかけていただきました
今回、はじめて念願のきさくへ行くことができました
広島式の汁なし坦坦麺の元祖、作りてから神として慕われるきさくの店主服部さんが作る
担担麺は、改めて自家製ラー油の香りと辛さ、花椒の痺れをシンプルな味付で楽しむ
お手本のような味でした。
しかしあのキッチンと店内はどうかならんものでしょうかねぇ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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